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恋愛ごっこ

第2章 恋人ごっこ

「何を言ってるの?これからも毎日来


なさい。」


えっ?


「なっ!!何で!?」


「恋人なんだから毎日来ないとおかし


いでしょう。」


・・・・・・訳が分からない。


恋人役終わったんじゃねぇの?


「ちょっと待てよ。話が違──」


「のど乾いた。」


優羽が俺の言葉を遮り突然言ってき


た。


・・・・・・のど乾いた?


だから何?


「お前なぁ、人の話を──」


「早く飲み物買って来なさいよ。」


「無視かよ!!!」


ケッ!!誰がこんな奴に飲み物なんて


買ってきてやるもんか。


「自分で行きゃ良いだろ。」


俺は再び病室を出て行こうとする。


「ねぇ。」


・・・が、またも呼び止められた。


「ああっ?まだ何か用か?」


俺が振り返ると優羽は立っていた。


そういえば優羽が立っているのを見る


のは初めてだった。


まあ、昨日逢ったばっかだけどな。


しかし・・・・・・


立つと何だかスラッとしてて綺麗だ


な。


スタイル良いなこいつ。


まあ、もともと美人だしな。


「何をジロジロ見ているの?正直気持


ち悪いから今すぐやめて欲しい。」


なっ!!


ムカつく奴だな。


「一緒に来て。」


優羽が俺の袖を引っ張る。


小せぇな。


抱きしめたらすっぽりおさまりそうだ


な。


腕、細いな。


肌も白い。


・・・・・・可愛い。

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