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勇作「なんだよ。あのおっさんのため。だめだよ、だめだよ、君ら。料理は、愛する人のために作らなくちゃ」
良江「別に、いませんよ。そんな人」
勇作「周りをよく見なくちゃ。いい男がいるだろ」
初江「誰の話してんのよ」
幸江「もしかして勇作君」
勇作「そうそう。なあ、おやじ」
勇一「そうだな。勇作は、かっこういいからな。でも、誰か一人にしないと」
勇作「そうか。だ・れ・に・し・よ・う・か・な」
幸江「でもかっこいい人だったら、寺子屋にもいるよ」
良江「そうですね。直也君なんかいいですよね」
初江「ああ、やっぱりそう。ちょっとかぶっちゃったなあ」
良江「初江さんもですか」
初江「そうね」
勇作「おいおい、直也。あいつ年下だぞ」
初江「一つだけじゃん。それに、バカじゃない。あんたより頭いいじゃん」
勇作「頭だけだろう」
良江「そんなことありませんよ。顔だっていい」
勇作「おやじー」
勇一「どうした、どうした。それくらいで落ち込むな。私を見なさい。あれだけ綺麗な人と結婚したじゃないか。最後に勝のは誰だか分からないんだよ」
勇作「そうだよなあ」
勇一「がんばれよ。勇作」