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パパはかわら版

第4章 パパはかわら版C

初江「ええ、どうしたの」
幸江「パパじゃない」 3人は、玄関で倒れている橋龍の周りに集まった。
橋龍「あれー、君らも飲むのか。まだ、早いけど、今日だけだぞ」
初江「酔っぱらってるねえ」
幸江「かなりぐでんぐでん」
良江「どうするんですか」
初江「このままにしておけば」
幸江「そういうわけにはいかないでしょう。しょうがないよ。布団まで運んでいこう」
良江「ええ、3人で運ぶんですか」
幸江「そっちもって」
初江「しょうがないなあ」
幸江「いい」
良江「いいですよ」
幸江「それじゃ、はい」
初江「重いなあ、ほんとうに」
良江「そうですね、やせているように見えるのに」
何とか3人は、布団に橋龍をつれていった。最後に初江がけりを入れたとき、痛いという声が僅かに聞こえた。次の朝、目が覚めたが橋龍は二日酔いだった。子供たちは、いつもと同じように騒がしくしていた。

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