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子供たちは、沈黙していたが、にらみつけているようにみえた。
弥生「あなたも、この子たちを預かるんだったら、責任はあるんじゃない。ご飯ぐらい一緒に食べてあげなさいよ」
橋龍「私は、仕事が大変なんだよ。おいておくだけでも、迷惑なんだ」
弥生は、橋龍を寝室へつれていって、小声で話を続けた。
弥生「どうしたの。子供の前で」
橋龍「きみもうるさいね。いちいち食事のことまで君にとやかく言われることではないよ」
弥生「あなたたちは、いったいどういう関係なの。親戚の子だっていうけど、寺子屋まで通わせてるんだって」
橋龍「何だよ。どういう関係って言うのは。その話はしないって、この間いったじゃないか」
弥生「それじゃ、子供たちに聞いてみる」
橋龍「やめろ」
弥生「私は、詮索はしないけど、親代わりの責任は、あなたは果たしてないわよ。それに、言葉遣いもかなり酷い感じがするわ」
橋龍「そうじゃない。仕事だってあるし、付き合いだってあるんだ、毎日食事なんて一緒にできないだけなんだよ」
弥生「あなたの場合、夜の遊びでしょ」
橋龍「遊びだなんて、言い過ぎだ。ときどき酒を飲むことぐらい悪くはないだろう」
弥生「ときどきね。お酒を飲んでるだけね。それならいいけど」
橋龍「それだけだよ」
弥生「だったら、仕事がないときは、一緒に食べればいいんじゃないの」
橋龍「君は、知らないんだよ。あのこらが作っているのなんて、とてもじゃないが料理とはいえない」
弥生「わかったわ」
橋龍「なにが」
弥生は、子供たちのところへ行って、橋龍がご飯を一緒に食べてくれるってといった。
幸江「ほんとうに」
橋龍「私は、そんなことはいっていないよ」
弥生「でも、おじさんは、みんなの料理がうまくなるまでは一緒には食べられないっていっているから、お弁当を届けてもらえば。ねえ、それでいいんじゃない」
初江「ええ、毎日お弁当が食べられるんですか」
弥生「そうよ」