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パパはかわら版

第5章 パパはかわら版D

橋龍「いや、驚いたよ。礼子ちゃん」
礼子「すいません。黙っていられなくて」
橋龍「しかし、どこで、そんな芸当、身につけたんだい」
礼子「いいえ、私の家は、元々旅芸人で、小さい頃から、芝居がかった子供だったんですよ」
橋龍「いいや、とてもじゃないが、それだけには見えなかったよ」
礼子「そうですか。でも、恥ずかしいですね。私は、男っぽいんでしょうね」
橋龍「男っぽい。君みたいなのを男っぽいっていったら、世間には女はいなくなってしまうよ。少し気が強いだけだ」
礼子「はあ、あまりほめられた感じはしませんね」
橋龍「んん、そうか。私は、気の強い女性は魅力的だと思うよ。綺麗ならね」
礼子「そうですか」
橋龍「どうだい、今度お茶でも飲むって言うのは」
礼子「ええ、ほんとうですか。誘ってくれるんだったら、私の方はかまいません」
橋龍「そうかい」

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