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パパはかわら版

第5章 パパはかわら版D

諭吉「しかし、それがいつまでも続くわけではない。もしかしたら、終わりの始まりがはじまったのかもしれない。いままでにはなかったことだ。これからどうなるかよく見ていこう。更に、勘定方がもめるようなことになれば、庶民にまで知れ渡ることにもなるだろう。そうなれば、時代が一新されてもおかしくない」
橋龍「そうだといいが」

橋龍は、今日は、弥生と会った。お茶を飲んだ。版説が終われば、橋龍は、直接平凡屋に帰ることもあったが、お茶を飲むぐらいのことは許されていた。この頃は、一日2食から、3食に代わるころでもあったので、昼食を取る人たちもいたし、お茶を飲む人もいた。橋龍は、みんなが休んでいる時間に仕事をするわけだから、彼の場合は、仕事が終わってから、休憩を取っていたのだ。

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