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パパはかわら版

第5章 パパはかわら版D

3人は、寺子屋での授業が終わり、帰るところだった。寺子屋で遊んで帰る日もあったが、遊ばないで帰る日もあった。3人以外は、だいたい、寺子屋以外の習い事をしていたが、3人は、そういったことをしてなかったので、人が残れば遊ぶし、メンツがいなければ帰るようにしていた。良江は、私塾に入学するために勉強をしていたが、家でやるぐらいで、受験のために塾に行くというようなことはしていなかった。3人の中では、やはり、教養で身を立てたいと言うぐらいだから、良江の成績がよかったが、幸江も良江ほどではないにしても、成績はよかった。寺子屋は、良江が目指している有名私塾とは、またべつになるが、彼女たちが通っているところを卒業すれば、更に、上級生用の寺子屋があった。橋龍なんかは、そこを出て、更に有名私塾で学んだくちなのだ。やはり瓦版になるぐらいだから、それなりの学力も必要だったのだろう。それほど、勉強熱心というわけではなかった彼も、目標を見つければ、勉強をしたのだ。侍はまた藩の学校があるから、そちらに通ったので、町人と一緒に学ぶということはなかったが、有名私塾となると、侍の子もいた。

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