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パパはかわら版

第6章  パパはかわら版E

幸江「あとは、弥生さんとかに連れてってもらうしかないね。ただ、そんな話したらパパは怒るかもね」
初江「そんなの気にしてたら、ディズニー屋敷になんか行けないわよ。いい。何が何でもいくんだからね、分かった」
幸江「まあ」
良江「いいですけど」

橋龍が帰ってきてから、やはりその話になった。橋龍は、相変わらず、弁当を買ってきて、一人で食べていたが、それでも、最近は子供たちに気を使うのか、甘いものなんかも勝ってくるようになった。しかし、ディズニー屋敷の話をされると、あからさまに嫌な顔をした。

橋龍「だから、なんなんだ、そのディズニー屋敷というのは」
初江「家族で遊びに行くところよ」
橋龍「なんの遊びなんだよ」
初江「いろいろいるのよ。ミッキーとか」
橋龍「私は、そういったものには、興味がない。それにお台場だろう。とても、あんなところへ行って帰ってくるだけだなんて、想像するのも嫌だよ」
初江「行って帰ってくるだけなんてことはないよ。泊まるところもあるんだから」
橋龍「私は、今大切な仕事がある。疲れてるんだ。もうそんな話するな」
初江「なんでよ。みんないっているんだよ、家族で。私達にそれぐらいのことしてくれてもいいじゃない」

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