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橋龍「本当、嘘じゃないんだ。今は仕事が大変なんだよ。君らも知っているだろう。米の値段が上がって、経済がどんどん悪くなっているんだよ。私らにも責任というのがあってね、君ら子供みたいなことばかりはやっていられないんだ」
初江「なによ、都合が悪くなると子供扱いして」
橋龍「だって、そうだろう。そこは子供が行くところだろう」
初江「違うわよ。家族で行くところよ」
橋龍「とにかく、そんなのはもういい」
初江「どうしてよ。それだったら、弥生さんに頼んでもいい」
橋龍「お前ら、そんなことまで考えているのか。どうなんだ、君らもか」
幸江「私は別にどっちでもいいけど。いいじゃない、弥生さんがいいっていったら」
橋龍「だめだ。そんなこといったら、追い出すからな」
良江「それは酷いんじゃないですか」
橋龍「何が酷いんだ」
良江「ディズニー屋敷に行きたいっていったぐらいで」
橋龍「今は世間が大変なんだ。もう少し私のことも考えてくれ」
初江「その経済っていうのが良くなったら、連れてってくれる」
橋龍「ああ」
初江「じゃあ、経済っていつよくなるの」
橋龍「経済。そんなの当分よくならないよ。これからずっと悪くなるんだ」
初江「そしたら、私らずっと、ディズニー屋敷にいけないじゃない」
橋龍「だから、行かないよ、そんなところは」
初江「私は弥生さんに聞いてみるからね」
橋龍「そんなことしたら、追い出すからな。分かったか、お前らもだからな」