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パパはかわら版

第6章  パパはかわら版E

初江「あんたんところもか」
勇作「どうですか、それじゃ、みんなでいきますか」
良江「勇作君お金持ってるんですか」
勇作「少しなら」
良江「どうせはしたがねでしょ。第一子供だけで行く場所じゃありませんからね」
初江「じゃあ、どうすんのよ」
良江「番所できいたらどうですか」
初江「ええ、なにを」
良江「弥生さんちですよ。大体の場所が分かってるんですから、もしかしたら、分かるかもしれませんよ」
初江「そんなんで分かるの」
良江「さあ、名字が堺っていう旗本でわからなければ、しょうがないんじゃないですか」
初江「そうか、じゃあ、いって見ようよ」
初江は、もう帰り支度を始めた。
幸江「何よ、いくって、今からいくの」
初江「そうよ。授業が終わったらすぐ暗くなっちゃうよ」
幸江「ふうん」

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