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パパはかわら版

第6章  パパはかわら版E

弥生「へえ、そんなこときにしてくれるの。子供が気にする必要ないよ」
幸江「子供って。私達だって、いつまでも子供っていう訳じゃありませんよ。後2,3年したら、れっきとした女性ですよ」
弥生「そうだね。ありがとう、ありがとう。別に避けてるわけじゃないよ。なかなかあの近くまでいくことはないのよ。それに会おうと思えば外で会えるしね」
幸江「そうですか」
弥生「そうよ」
習字も、そろそろ切り上げる時間になってきたが、3人は、まだ、ディズニー屋敷のことは、切り出せないでいた。
幸江「どうするのよ」
初江「なにが」
幸江「ディズニー屋敷よ」
初江「ああ、あれね」
幸江「あれね、じゃないよ。そのためについてきたんだよ。初江ちゃんが、話しないんだったら、話する人いないじゃない」
初江「あああ、なんかはなせる雰囲気じゃないんだよなあ。あんたら頼むよ」
良江「あたしもいやですね。だいたい、2,3度会っただけで、ディズニー屋敷にまで連れていけというのは、無理がありましたね」
初江「そうよね」
幸江「ええ、じゃあ、結局このまま帰るの」
初江「そうするしかないじゃない」
幸江「なんのためにここまできたのよ」
初江「ごめん。今日は、私が悪かった。後で埋め合わせするから」
幸江「どんな埋め合わせよ」

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