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パパはかわら版

第6章  パパはかわら版E

一方橋龍は、今夜も飲み屋にいた。礼子を相手に飲んでいたのだが、そこに祐子が現れた。

祐子「あれ、橋龍さんじゃない」
橋龍「ああ、祐子ちゃん。どうしたんだい、最近見かけなかったけど」
祐子「見かけないって、私は、毎日来てるわよ。私のことなんか目に入らないだけでしょ。最近は礼子ちゃんばかりだから」
橋龍「そんなことないけど、なんか君は私のこと迷惑がっていたんじゃないのか。私だって、しつこくはできないよ」
祐子「それじゃ、私も一杯もらっていいですか」
橋龍「いいよ、いいよ。今夜は一緒に飲もうよ」
祐子「じゃあ、いただきます」
橋龍「しかし、君は飲みっぷりがいいね。見ていて、すっきりするよ。なんだかんだいっても客がつくのは分かるよ。でも、祐子ちゃん、いつまでもこんなことしてていいの。君だって、そろそろあれだろう」
祐子「そろそろなによ」
橋龍「だから、第2の人生があるだろう」
祐子「ええ、また説教ですか。本当に好きですね」
橋龍「私は、心配なんだよ。ふらふらしえるのを見てられないよ」
祐子「それは、橋龍さんも同じでしょ」
橋龍「私は、仕事は一生懸命してるよ」
祐子「私だって、この仕事、一生懸命やってますよ」
橋龍「そうかなあ。端から見てるといい加減に生きてるようにみえちゃってね」
祐子「しかし、あんたも、説教したり、色目使ったり大変だね。礼子ちゃんも、しつこくされてんじゃないの」

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