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パパはかわら版

第6章  パパはかわら版E

礼子「いいえ。しつこくだなんて、そんなことはありませんよ。この間、一緒にお茶を飲みましたけど」
祐子「へえ、そう。もう半分乗っかっちゃったようなもんだね」
橋龍「なんだよ、乗っかっちゃったって。外でお茶を飲んだだけだよ」
祐子「そうね、なんか違うかもね。私には、そんな面倒なことはいわなかったけど」
橋龍「私が君になにを言ったっていうんだ」
祐子「さあ、なんだったろうね。それで、愛人にでもならないかなんて話でもされたの」
橋龍「私は、結婚してないよ」
祐子「どうせ、そんな付き合いしかできないんでしょ。何せ、今まで独り身なんだから」
礼子「いや、世間話をしただけですよ」
祐子「ほんとうにそれだけ」
礼子「それと、親戚のお子さんにも会いました」
祐子「なによ、親戚の子って」
礼子「仲がいいお子さんが、3人で一緒に団子をいただきました」
祐子「それって、あれなんじゃない。みんな橋龍さんの子供で、礼子ちゃんに面倒見させようっていう魂胆なんじゃない」
橋龍「なにいいだすんだ。私は独り身で子供なんかいないよ」
祐子「独身だって、子供ぐらいいてもおかしくないでしょう。でも、女の子3人か。性質の悪いことばかりやってきた報いだったりして」
橋龍「なにいってるんだ、むくいだなんて」
祐子「礼子ちゃん、どんな話したの。その子たち、面倒見てくださいとはいわないわよね」

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