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パパはかわら版

第2章 パパはかわら版A

橋龍「なに。お前らな、どこにも行くところがないと言うから、しょうがないから、一時的においておいてやっているんだ。それをそんな風に言うんだったら、本当に私は知らないからな」
良江「だから私は、こない方がいいっていったんです。お父さん、私は謝りますから、今日のことは忘れてください」
初江「ふざけないでよ。ほんと頭くる。自分があちこち子供作って、私達の悩みを作ったんじゃない。その張本人が、いい加減にしろだなんて、逆切れじゃない。パパの方が、どうかしてる」
橋龍「とにかく、帰れ。それといいか、版屋の方へは絶対くるな。もし、きたら分かっているな」

家に帰ろうとする3人を見ながら橋龍は、ああ先が思いやられると言う顔をした。初江は、帰りながら、さんざん文句を言っていたが、しかし、幸江は、しょうがないじゃないのそれをなだめた。良江は、やはり行くべきではなかったといったので、初江に文句を言われたが、さほど気にする様子もなく、3人は帰ったのである。

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