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パパはかわら版

第7章 パパはかわら版 F

勇一「ああ、みなさん、話を聞いてきましたよ」
勇作「なんだって、おやじ」
勇一「やはり、かなり待つようですね。二時で済めばいいぐらいだそうです」
時枝「そう、そんなにまつんだったら、どうしようかしらね」
勇一「ああ、大丈夫ですよ。私が、順番待ちしてますから、みなさん、他に行きたいところへいってきてください」
初江「ええ、ほんとうにそれでいいんですか」
勇一「ええ、順番待ちは一人していればいいようです。みなさん楽しみにしてたんですから、好きなところへ行って来てください」
時枝「あなた大丈夫。なんだったら、私が順番待ちしててもいいわよ」
勇一「大丈夫ですよ。それに、奥さん、あなた、せっかちじゃないですか。私のほうが待つのは向いていると思います」
時枝「そうよね。ごめんなさい」

ということで、みんなで動物を見に行くことになった。動物園に行くには、歩いてもいけたが、船で行くことにした。5,6人で乗る船に5人は乗っていった。周りには、食堂や土産物屋、芝居小屋などがあって、その脇の堀を、船で通り抜けていくのだ。そこを過ぎれば、森のようになっていて、そこも通り抜けていくのだが、それが、ディズニー屋敷の一つの名物でもあった。船には、一人の船員がいて、落ちたら大変だから静かにしてくださいと子供たちにいったが、なかなか収まらなかった。それでもなんとか、動物園まできたのだ。

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