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パパはかわら版

第7章 パパはかわら版 F

初江「これがライオン。へえ、ほんとうに凄そうだね」
良江「そうですね。虎は見たことありませんが、それ以上っていうんですからね」
時枝「でも、本当、一目見たから、もう行きましょう。何かあったら大変だから」
初江「大丈夫ですよ。檻に入っているから。ねえ、勇作君、どう、ライオンは」
勇作「そうだね。思ったより静かじゃないか。檻になんか入れてたら可哀想だよ。うろうろしてるだけだし」
そういったところに、ライオンが、勇作に飛びかかるかのように、鉄の格子にもたれかけて、ガオォと何とも聞いたことのない威嚇の雄叫びをあげたのだ。みんな、びっくりして、おうと叫んだ。そのなかで、勇作は、驚いて、後ずさりしながら、尻もちをついていた。
良江「いやあ、びっくりしましたね」
幸江「そうね」
時枝「さあ、早く行きましょう」
初江「しかし、勇作驚きすぎだよ。なんか漫画みたいだったね」
時枝「ほんとうに、だらしない。男なんだから、しっかりしない」
まあ、だいたいこれで見終わったのだが、最後に残ったのが、ゾウだった。だいたい、ここにいる動物は、アフリカから来ていたので、ここにいたのも恐らくアフリカから来たものだ。とにかく、大きいゾウだった。親子一緒で、子ゾウもいた。

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