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パパはかわら版

第2章 パパはかわら版A

初江「何よ、勝手に起きてきたんじゃない」
橋龍「勝手に起きてきたんじゃない。うるさくて起こされたんだよ。だから、5つまでは静かにしてろっていってんだよ」
幸江「はいはいはい、分かりました。5つまでですね」
橋龍「頼むよ」
初江「ねえ、パパ、ご飯どうするの」
橋龍「私はいらない。途中で食べるから」
初江「そうじゃなくて、私達のよ」
橋龍「この間買ってきた、残り物があるだろう」
初江「何にもないから言っているのよ」
橋龍「私は、知らないよ」
初江「知らないじゃないわよ。親が子供に言う言葉じゃない」
橋龍「、、、だから私は、君たちの親でもなんでもない。君たちが勝手にパパ、パパ騒いでいるだけだ」
初江「だからご飯もくれないの。それじゃいい、版屋でみんなにいいふらしてやる。私はパパの子ですって」
橋龍「、、、  やりたいなら、勝手にやれ。その代わり本当に知らないからな。私はね、君らが行くところがないって言うからおいといてやっているんだよ。それを、悪くいうんだったら、お前らいいか、みんなで出てけよ」
初江「あれは。私達の身元を調べてるはずでしょ。その結果はどうなったの」
橋龍「、、、それは、、 今調べているところだ」
初江「それじゃ、その結果が出るまで、何もわからないじゃない」
幸江「まあまあまあ、そんなもめなくてもいいじゃない。パパは調べてくれているっていうんだから、それを待ちましょうよ。ねえパパ。それまでは置いておいてくれるんでしょう」
橋龍「、、、ああ」

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