テキストサイズ

パパはかわら版

第2章 パパはかわら版A

2人は、更に険悪な雰囲気になったが、なんとか幸江が引き離した。そして幸江と初江は、すぐに勇作の家にいった。

勇作「あれ、どうしたの」
初江「あなたのお父さんと、一緒に料理するの」
勇作「ええ~、なんで、なんで」
幸江「料理教えてくれるの」
勇作「お~い、おやじ、ほんとうなの。一緒に料理するって」
勇一「あ~あ、きたか。それじゃ、やろう」
勇作「それじゃ、俺も、やるよ、俺も」
初江「あんたはいいよ」
幸江「じゃまだよ」2人は、小さな声で、あっちいけというような顔をした。
勇作「おやじ、おれにもやらしてくれよ」
勇一「おお珍しいな。勇作が進んで手伝おうなんて。やりなさい、どんどんやりなさい。それじゃ、とりあえず、野菜を洗おう。野菜はね、たわしで洗います」
幸江「へえ~、高級なたわしですね。それに、こんなにきれいにしてある」
初江「うちにたわしなんかあるかな。何もないんだもんね」
勇一「それなら、これはもって帰ってもいいですよ。まだ私の家には買い置きがいくつかありますから」
幸江「ええー、ありがとうございます。なんか催促したみたいで、すみません」
勇作「ねえ、俺にもやらしてくれよ」
初江「それじゃ、やりなさいよ」

勇作は、しばらくやっていたが、元々性に合わなかったので、すぐ飽きて居間の方へ行ってしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ