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パパはかわら版

第3章 パパはかわら版B

橋龍はその日は、弥生といた。誰でも利用する連れ込み旅館ではなくて、高級旅館だった。

弥生「ねえ、まだ子供たちはいるの」
橋龍「うん」
弥生「私は、会いに行ってもいい」
橋龍「だめだよ。君は旗本のお姫様だよ」
弥生「いいじゃない。あうだけなら」
橋龍「あいつらには、知られたくないんだ。それに教育上よくない。2人の関係は、御法度だ」
弥生「御法度って言うことはないでしょ。なんか、知られたら困る理由が他にあるんじゃない」
橋龍「バカ言うなよ。ただの親戚だよ。知られて困ることはないよ。ないけど、ほら親戚中に君のことがしれることになる。そうなったら、君が困るから」
弥生「そんなことないわよ。私は、別に隠していないもん。あなたのほうが、この間からおかしいのよね」
橋龍「僕は、おかしくないよ」
弥生「だったら、今から会いに行ってくる」
橋龍「おいおい、待ちなさいよ。あってもしょうがないじゃないか。私も、君との関係は、親戚には知られたくはない」
弥生「親戚。そんなの今まで気にしてた。なんか変だわ」
橋龍「ほんとに、ただ預かっているだけなんだよ。親が帰ってくれば、必ずいなくなる。それまでだから」

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