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パパはかわら版

第3章 パパはかわら版B

橋龍「あれ、君は」
陽子「お久しぶり、覚えていてくれた。陽子よ」
橋龍「忘れるわけないよ。どうしたんだい」
陽子「そこで、入るの見かけたのよ」
橋龍「ああ、そう。ほんとに久しぶりだね。もう何年前のことか忘れちゃったよ」
陽子「そうね。だいぶ前の話ね。そういう話は年の話をしているようで嫌だけど、でも会えてうれしいわ」
橋龍「どうぞ、一緒に飲もうよ」
陽子「ええ」
橋龍「今は何やってるの」
陽子「主婦ですよ。普通の。今日は、親戚の不幸でこのあたりに来たの」
橋龍「そうだったのかい。それはあれだね、残念だけど、親戚が引き合わせてくれたのかな」
陽子「そうね」
橋龍「そうか、主婦か。子供なんかもいるんだろうね」
陽子「ええ、3人生んだわ。あなたはどうなの。あいかわらず、独身なの」
橋龍「ははは。恥ずかしいね、こういった話は。そうなんだよ。あいかわらずなんだよ。どうしようね、これから」
陽子「あなたは、それが似合っているのよ。大体、周りの女をどんどん捨てていくんだから」

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