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パパはかわら版

第3章 パパはかわら版B

橋龍「それは、酷いな。そんなことなかったよ」
陽子「そうかしら。でも、もう昔の話ね。人間だから、いろいろあるわよね」
橋龍「君がいなくなってから、寂しかったんだよ」
陽子「そんなの嘘よ。あなたが素っ気なかったから、私は、飲み屋の女中はやめたの。でも、もういいの。、、、今日は、やっぱり親戚に引き合わされたのかしら、あなたへの恨みを洗い流しなさいということなのかも」
橋龍「罪深い男みたいだな」
陽子「全くその通りじゃない。でもいいの。もう昔の話だから。ねえ、今日は飲んじゃっていい」
橋龍「好きなだけ飲みなさいよ。私はつきあうよ」
陽子「罪滅ぼしにね」

橋龍は、昔話にはなをさかせていたが、酔いに任せて、一時を過ごしてしまった。特別どうということはなく、時間を過ごしただけのつもりだったが、そこで彼女が初江の話をしだしたので、それに橋龍は驚いた。

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