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パパはかわら版

第4章 パパはかわら版C

ここは、100人を越える、かなり大きな寺子屋で、下級生、中級生、上級生に分かれて、授業を受けていた。江戸ともなれば、更に有名な私塾があって、良江はそこにいきたいといっていたのだ。橋龍は、とりあえずその田中綾子先生と子供たちのことについて話した。親戚の子で、当分の間通うということと、良江が有名私塾にいきたいといっているので、そのあたりのこともできればお願いしますということだった。それと、この子たちのことは、できれば口外しないようにということも付け加えた。あら、どうしてですかといった話になってもおかしくなかったが、何かいいたそうではあったが、それは飲み込んだようだった。橋龍は先生との話が終わると、3人に、しっかり勉強しなさいよということをいって、平凡屋へいった。3人は、その後に、みんなに紹介されたのだ。40人近くいる生徒の中には、勇作もいた。

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