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パパはかわら版

第4章 パパはかわら版C

綾子「はい、みなさん。今日から一緒に勉強することになった、初江ちゃんと、幸江ちゃん、それから良江ちゃんです。みんなに、挨拶なさい」
3人は、挨拶をして、それから、空いてるところに座った。そして授業がはじまった。休み時間になって、勇作が近寄ってきた。

勇作「やあ、みんな。分からないことがあったら、僕に聞いてよ」
初江「なにを」
幸江「なんで」
良江「なんのために」
勇作「いや、このあたりのことをさ。君らよりは、僕のほうが詳しいよ」
良江「大丈夫です。だいたいのことは分かってます」
幸江「勇作君、なれなれしくしないでね」
勇作「なんだよ。隣に住んでいるのに。ああ、分かった。寺子屋で一緒になったのが、恥ずかしいんだ」
初江「確かに、あんたが知り合いだなんて、恥ずかしい」
幸江「そうね」
良江「ほんとですよ」
勇作「君らずいぶんな言い方だね。友達だろう、いやそれ以上か」
初江「ええ、そうだった」
幸江「大丈夫よ、勇作君。友達は自分で選ぶから」

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