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ショタコイ

第1章 追憶


「彩ちゃん、大丈夫なのかな?」


「何が…?」


マサキの問いかけに、彩のなだらかな額にシワが寄る。


マサキは、彩の眉間に手を伸ばし、眉と眉の間隔を、親指で小さく撫でた。


そして、呆気にとられている彩に手を回し、耳元で


「キミ、婚約者いるでしょ?」


と、マサキは低く囁いた。


「俺、君のお兄ちゃんの知り合いなんだよ。」


マサキにそっと指先を掴まれる。


「この指環…婚約指環でしょ?」


マサキは、自らの唇に彩の指環を近づけて、ちゅっと口付けした。


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