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ショタコイ

第1章 追憶



彩は、マサキを見据えて、小さくうなずいた。


「お兄ちゃんが心配してるよ?」


パッとマサキが、彩の手を離し、ニコッと微笑む。


「この合コンに来たの、偶然なの?」


「うーん…。“偶然”が2回と“必然”が5回かな!」


マサキは、指を折りながら、そばにあった唐揚げを一口食べた。


「あとは婚姻届けを出すだけなんでしょ?そろそろ、おウチに戻ったら?」


彩は、前髪を掻き分けて、ため息をつく。


「愛しいオニイサンが待ち惚けを食ってるよ?」


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