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ショタコイ

第2章 ああ、懐かしい彼を想う。



もう二度と離さないと言う風に、彩は少年を自分の体に寄せた。


まるで、乳飲み子がおしゃぶりを手にしたかのように、強く、必死に彩は少年の肢体に身を委ねた。


“ユウくん”という眩しすぎる存在に目がくらんで、彩は再会した“ユウくんの幻影”に身を委ねたのだ。


「お姉さん…」


怯えるでもなく、嫌がるでもなく、少年はただ不思議そうに彩に声をかける。


「ん…」


彩は、自らの腕に捕らわれた少年の首の付け根の辺りに鼻先を近づける。


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