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ショタコイ

第3章 さらば、かって愛した人よ。



彩は、次の日すぐに行動に移した。


少年の家の隣に部屋を借りた。


父親に、わがままを言って、敷金を出してもらった。


父親が電話で


「そろそろ、戻ってこないか…。“カレ”も、彩の帰りを待ってる…。」


と彩に言ったが、彩は聞く耳を持たず、話をそらして早々に電話を切った。


「いいの?」


「何が?」


彩は、背後からの少年の質問に対して、問う。


「待ってる人、いるんじゃないの?」


彩に頼まれた荷物を解きながら、少年は言った。

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