
ショタコイ
第3章 さらば、かって愛した人よ。
そうして、たわいもない2人だけの話をしたあと、2人は同じベッドに潜り込む。
抱き枕のように、由の身体を大事に抱き抱える彩。
当初、由には少々の不安と違和感があった。
だが、彩の自分への対応から、いともたやすく不信感は安心感に変わってしまったのだった。
なにより、彼にとって、彩に大切にされることは、自分の存在意義を確かめることと同じであった。
2人が出会って、1週間が過ぎた頃、由も彩を抱きしめて眠るようになった。
お互いに依存しあうようになるのは、そう遅くなかった。
