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ショタコイ

第3章 さらば、かって愛した人よ。



由に本名を聞かなかった、聞くつもりもない彩だったが、由と出会ってから2週間後。


ふとしたことから彩は、由の本名を知ることとなる。


いつものように、由の夜食を作っていたとき。


突然、隣室を挟む壁から大きな鈍い衝突音が聞こえてきたのだ。


それを始めとして、たくさんの罵声と暴言が途切れ途切れに聞こえた。


彩は、一瞬だけ驚いたが、別に何でもなかったという風に、フライパンと向き合った。


しかし、話を聞こうとしたわけではないが、内容は彩の耳に自然と入ってくるのだった。


彩も、あえて受け流す体で、ただ野菜を炒めた。


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