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ショタコイ

第4章 手を伸ばせば、光に届きそうな心地だけ残った。



男は終始、無言。


由は、男の異常性と、虐待の日常化に慣れつつあった。


全身が痛くても、涙が出なくなった。


初めのうちは、2、3発殴られると気を失っていたが、次第に意識が飛ばなくなった。


そうして日に日に、由の脳裏に恐ろしく残酷な光景を焼き付けた。


ある時、由はベランダに放置されていたアノ収納棚に閉じ込められた。


着ることが当たり前になっていた長袖のシャツ一枚では、とても長夜の寒さを凌ぐことは出来なかった。


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