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ショタコイ

第4章 手を伸ばせば、光に届きそうな心地だけ残った。



由が小学6年生の4月には、男が帰宅していつものように由を暴行し、それを母は見て見ぬふり。


男が飽きたら、ベランダに放り出される。


というサイクルが日常的になった。


ところが、ある日突然、男は家を出ていった。


母と金銭的なことで口論になったらしかった。


母は初め、ひどく落ち込んだ。


挙げ句


「あんたがいなきゃ、パパは出ていかなかったのに…」


母の言葉を聞き、由は冷静に

“パパ…ね。”


と薄ら笑いを浮かべる。

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