テキストサイズ

ショタコイ

第1章 追憶


芸能人の誰某に似ているなどと言われることはないが、彩の目尻の下の膨らみと生まれつき長いまつげを魅力的に思わない者はいない。


けれども彩は、かたくなに自分の容姿を卑下するのだ。


「瀬川…じゃないや、アヤちゃんっ!」


なぜかケイタはますます馴れ馴れしくなり、彩に更に近寄り、あげくの果てに、慣れた手つきで肩に手を乗せてきた。


彩が、自分の左肩に乗せられたケイタの手を、払おうと右腕を上げた、その時。


「はーい!席替えでーす!」


背後から、1人の青年が彩に抱きついてきた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ