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ショタコイ

第1章 追憶



「ちょ、空気読めよ!盛り上がってんだろ~」


「だって、俺の隣の子、明らかにケイタ狙いなんだもん」


「男が“もん”とか言ってんなよ!」


なんやかんや言いながらも、ケイタはその青年に促されながら、席を変わった。


「はーい、初めまして!」


青年がケイタと入れ替わって、彩の隣に座る。


「合コンで男漁るなんて、若いね!アヤチャン」


そう言って、青年はニヤニヤと微笑む。


「えーっと…」


彩は、他人の名前を覚えるのが苦手だ。

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