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天海有紀編

第1章 1

「あんた、そんなこと本当に書くつもりじゃないでしょうね。、、、もうここの取材は私は受けないわよ」
「いいえ、落ち着いてください。大丈夫ですよ、活字になれば、かなり持ち上げますから」
「何よ、持ち上げるって、そんなことしなくていいわよ」
「でも、それぐらいしないと、すさんだというか、かなり寂しいプライベートなんじゃないですか」
「よくそんなことが言えるわね。私の結婚観が聞きたいんでしょ」
「はい、そうです。でも、理想の話をされても、読者は、関心があるでしょうか」
「私も、仕事だからやっているのよ」
「はい、分かっています。、、私は一応調べてきたんですが、天海さんの恋愛報道って、もうここ5年ぐらい一切ないんですよね」
「何、その間何してたのかを聞きたいの」
「いえ、そんなの怖くて聞けませんよ。それで思ったんですが、こんな風に私を口説いてよっていう切り口はどうでしょうか。空白の5年を埋めてくれるような恋愛の話にしましょうよ」
「、、、まあ、別に構わないけど、でも、その空白の5年っていうのは、書かないでよね」
「はい、分かっています。だって、これは表に出たやつだけですよ。そのかんなにもなかったなんて、あり得るはずないじゃないですか」
「、、はは、そうね、、」

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