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鳴宮くんは悪い子‼

第4章 エロ魔神



前言撤回…
やっぱ駄目だ、こいつ。

「おい、お前結構金持ちなんだな」
「…それより」

家に帰れーっ!!!!

心で叫んでも、鳴宮に聞こえるわけでもなく…
読まれる以外はテレパシーも何も使えない。
くそぉ…


「親は?」
いないなんて言えるわけない。
何されるかわかんない。

いや、イケメンに犯される事は大歓迎だけど、鳴宮に犯されるなんて…

おえっ

「うぉっ何やってんだ?お前」
「いや、ちょっと吐き気が…」


「11時にお兄ちゃん帰ってくるし。さっさと帰ってよ?」

リビングのテレビをつけ、すっかりくつろぎモードの鳴宮。
おいっ

「腹減ったー」
「わかって……っくし!!」

ズビ…
風邪だな、これは。

「ぶしっ…ぐしっ」
「………」

アカン。くしゃみが…

「おい」

気が付くと、目の前に鳴宮が立っている。
何?と見上げると、フワリと体が宙に浮いた。

「ぇ!?」

鳴宮が私を担ぎ、どこかへ連れて行く。
ちょ、まさかのbed in!?

そんなつもりで家に入れたわけじゃないのにっ

ガチャッガチャッ

扉を何度もあける音がする。

「風呂はどこだ?」
「ぇ、あーそこ左行って、右の扉」

お風呂?
これはまさかの、濡れた体を温めろというシナリオか!?

ドサッ

「あいたっ」
「風呂入ってる間に俺が飯作るから」

……………………………へ?
ごめん。状況が…

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