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二度目の恋

第2章 臆病な自分と、優しい彼と

「宮崎さん、今日はごちそうさまでした」


かなみとかおるはお礼を言って、タクシーを降りる。

「おう、こっちこそありがとな。お疲れさん。」


タクシーのドアが閉まり、走り出す。


「…じゃ、旦那来るまで待たせてもらおっかな」


「久しぶりですね、ウチに来るの」


「結婚すると、なかなかね~」


話しながら、マンションのオートロックを解除し、かなみの部屋へ入る。


一人暮らしの女性にしてはシンプルなインテリア。


「相変わらず、きれいにしてるね。ウチは散らかしっぱなしだわ
あら、トラ子伸びたね~」


リビングにある観葉植物を見てかおるがいう。彼女が育てていたのを株分けしてもらったのだ。


「そうなんですよ。日当たりがいいのがいいみたいで」


「へぇ~」


「かおるさん、ローズヒップとペパーミントどっちにします?」


「ん~。じゃ、ペパーミントかな」


「了解。じゃ、私着替えてきますね」


茶葉をいれ、蒸らす間に寝室で着ていたワンピースを脱いで、ルームワンピに着替えた。

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