テキストサイズ

二度目の恋

第2章 臆病な自分と、優しい彼と

そんなかなみをみて、かおるが気分転換に誘ってくれたのが、草野球の試合で…

時がたつのも早いよなぁ…

色々考え込んでるとのぼせそうになる。

かなみは風呂から上がり、手短に肌の手入れをする。

化粧品をボックスにしまい、壁にある時計を見るとあと15分位で日付が変わるところ。


また連絡するとは返したけど、遅すぎるかな…


「…さっき帰ってきたよ…」


何故だか家でメールするときは声に出す癖がある。


携帯を開いてメールを打ち始めるが、その手をとめて、少し考える。


「…かけてみようかな」


メール作成を取り消し、和也へかける。

呼び出し音が何回かした後。


「…もしもし」


少し眠そうな声で和也が出た。

「あ、マル君。…寝てた?」


「…え?かなみさん…?ウワッ」


どうやら無意識に電話を取ったらしい。
ドスンと何かが落ちる音が聞こえた。

慌てた様子が電話越しでもわかる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ