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二度目の恋

第2章 臆病な自分と、優しい彼と

「…大丈夫?…」


「…ちょっと尻餅ついちゃって」


「寝てた…よね?」

「…報道ステーション終わるまでは起きてたんだけどな。ニュース見るとつい眠気が…(笑)」


いつ来るか分からない連絡を待っててくれたんだ…


仕事が忙しくて疲れてるのに迎えに来てくれるって言ってくれる。


本当に…私、大事に思われてるんだ…


「…今、家?」


「うん。さっき帰ってきた。ごめんね、連絡遅れちゃって。疲れてるのに待たせちゃって…」


「…謝らなくていいって。仕事忙しいと完徹する事もあるし、気にすんな」


「…うん…。」


少し、沈黙が流れる。


「ほ、本当はね、メールにしようとしたんだけど…」


かなみがつまりながらも話し出す。


「…マル君の声が聞きたくなっ…たの」

…言えた。 言った瞬間からかなみの顔が赤くなっていくのがわかった。

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