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二度目の恋

第2章 臆病な自分と、優しい彼と

素直に言ってみたのはいいけど…恥ずかしさがこみあげてくる。

「私、いきなり何言ってるんだか…「「俺も」」

続けて話すかなみの言葉を遮った。


「…俺も、声聞きたかった。
だから、かなみさんがそう言ってくれて、すげー嬉しい」


「…そっか」


「…そう」


お互いが照れているのがわかった。

次に何を話そうか、お互いまよっているのか、少し沈黙が流れる。


「…あのさ、かなみさん」


「うん」


「…今から、会えないかな?声聞いたら顔見たくなった」


「…い、今から?」

和也の問いかけにパニックになる。


「…今から支度しても電車ないし…
車飲んだからから運転できないし…」

戸惑いが電話越しから伝わってくる。


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