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二度目の恋

第3章 前触れ

「そういうお前はどうなんだよ」


「まぁ…それなりにな。」


翔は口角をあげてニヤリと笑った。
その首もとにはリングを通したネックレスがちらりと見える。


…聞くまでもないか。


「…そういえば、マルの彼女って、いくつ?」


「松本とタメかな。81年生まれだから」


「年上か。意外だな」


「そうか?」


「…前付き合ってた子って、大学生だっただろ?一気に好みが変わったなと思って」


和也がまだフリーの頃、年上は絶対ないと言っていたのを思い出す。


変わるもんだな…。

「…好きなんだよ。年の差なんか、どうでもいいくらい」


真顔で和也が呟く。

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