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二度目の恋

第3章 前触れ

その時、終業を告げるチャイムが鳴った。


2人は会議室を出て、翔のいる設計部へ向かう。


「…俺も今日は帰るかな」


「コレに会いたくなりましたか」


和也がニヤリと笑って小指を上げる。


「…まあな。オレもさとみに夢中なんで」


割とクールで自分の気持ちをあまり表さない翔。
この言い方からすると、かなり彼女に惚れてるな…


翔が彼女にデレデレな様子を想像し、思わず吹き出してしまった。


「…なんだよ」


翔が怪訝そうに和也を見る。

「いや…松本も惚れてるなって思って」

「ほっとけ。」


そんなやりとりをしていると、設計部の前に着く。


「…じゃ、かなみさんによろしく(笑)」

「…伝えとく(笑)。じゃ、お疲れ」


和也はそう言うと、足早…半ば走り出しそうに歩いていった。


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