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二度目の恋

第3章 前触れ

平日デートって久し振りだな…。


かなみは更衣室の姿見で全体をチェックする。
淡いグリーンのツインニットにツイードのスカート。


占い通り「嬉しいお誘い」があったなぁ…
たまには占いを信じてみるのも悪くない。


鏡の前に座り、化粧直しをしていると賑やかな声が聞こえて、ドアが勢いよく開いた。


「…も~今日は食べる!」


「…あ、野瀬さん、お疲れ様です~」


声の主達はかなみがいることに気づくと、慌てて挨拶する。

かなみが前所属していた開発部の後輩達だ。


「お疲れ様~相葉ちゃん、久し振りだね。今日、定時?」


「はい!2ヶ月ぶりですよ~定時なの」

「…あら。」


「最近、煮詰まりなんで、二ノと一緒に 逃亡して来ました(笑)」


「なるほど」

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