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二度目の恋

第3章 前触れ

「イルミネーション、開催中! 」

綺麗なイルミネーションのポスターが目に入る。

あ、これ・・去年、マル君といったところだ。

と、言うことは・・和也の告白からもうすぐ1年近くが経つのか。

そろそろ、自分の気持ちに蹴りをつけなきゃ。

多分、距離を置いて付き合っているのは和也も分かっているだろう。

だから、気持ちを押しつけることもしない。手を繋いだりはするが、それ以上を求めない。

そんな優しさのぬるま湯につかりすぎてしまった。

自分が変わらなきゃ、何も変わらない。素直な気持ちを伝えたい。

心の中で何回も繰り返す。

でも。

また…裏切られたら?

また…誰かを傷つけてしまったら?

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