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二度目の恋

第3章 前触れ

久しぶりに見たな、あの表情。

笑っているのに、泣きそうな瞳。

最初に会ったときも同じような感じだった。笑っていても、泣きそうな顔に見えるのが気になった。

梨本とかおるに頼みこんで、かなみを野球チームのイベントに連れ来てもらい、かなみと話すようになって、気づいた。

人見しりかと思えば、そんなこともなく、誰とでも親しくなれる。

ただ、どこか人と距離を置いている・・表向きは仲良いけど、決して本心は見せない。そんな風に感じた。

そうやって彼女と接しているうちに和也はかなみを好きになっていた。

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