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二度目の恋

第3章 前触れ

そして、知りあって半年が過ぎた去年の今頃。 

まだ早い、もう少し自分を知ってもらってからだ、と告白のタイミングを伺ってた。

そんな時、チーム内でもひそかにかなみに好意を持っている人がいることに焦りを感じ、そのまま帰り道でかなみに告白した。

「ゆっくりでも俺を好きになってくれればそれでいい。」

本当にゆっくりでも彼女は俺を好きになっているのだろうか?

やっぱり、かなみの気持ちをちゃんと知りたい。

ちゃんと向き合いたい。

色々考えすぎていたらしい。

「タルトも買っちゃった~ 限定なんだって…マル君、どうしたの?難しい顔して」

トレーを持ったかなみが和也の顔を覗き込んでいた。

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