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二度目の恋

第3章 前触れ

「・・綺麗」

二人の目の前には色とりどりに飾られたイルミネーションが広がっている。

「まさか、港がこうなっているなんて思わないよな」

「ホントに」

食事を済ませた後、和也が少し散歩しようと提案し、地下鉄に乗って港まで来た。

港に停泊している船やヨットなどにイルミネーション飾っているらしい。

平日ということもあってか、人はほとんどいない。

「・・寒くない?」

「ん。大丈夫」

「向こうにツリーもあるって」

そう言いながら和也が手を出して二人は手を繋いだ。

やっと、こうして自然に手をつなげることができるようなった。

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