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夜の８時になってお母さんが帰ってきた。
「友美、ただいまー」
「おかえり！お母さん」
「りょうき君、ただいま」
「おかえり」
…お母さんってばあいつまでにも言うなんて…やさしすぎる！！！！
私は、リビングのソファーの上に横になった。
ふゎぁ…眠…
「友美！ソファーで寝ないのよ！」
「はいはーい、わかってる」
お母さんは、仕事部屋で仕事を。
お父さん（前田たかひこさん）は、今日は帰ってこれないそうだ。
「スースー」
いつのまにか私は眠っていた。
「バカ女、起きろ。風邪ひくぞ」
…………………
「ったく」
あいつが、私をお姫様抱っこして部屋につれていった。
私はかすかに寝てるフリをしていた。
私、あいつの悪いとこしか見てなかったな。
そう思いながらゆっくりと眠りについた。
朝６時に起きて、一階に行くと、あいつがご飯を作っていた。
「…おはよう」
「……………おはよう…」
あいさつをかわした。
「ねぇ、何で私の分まで作ってくれるの？」
「…別に。母さんに頼まれたから」
ふーん。そっかぁ…
お母さん、もう仕事行ったのか…
社長だから忙しいよねー…
朝ご飯を食べてテレビを見ていると、もう７時２０分だった。
「やばっ！！早くいかないと遅刻しちゃうっ」
「おまえがゆっくりしてるからだろ。バカだな」
「ハイハイハイ、あんたはいいよね、チャリ通だから！！行ってきます」
私は家を出た。