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365日。

第2章 ありがとう。

「え……?そっか、次、移動教室かあ………」

ダルいのはそれだけではない。数学Aってダルい上に、奏多の席の横だしもう分かんないよ……

「真実は奏多とらないから、安心してるよぉ??なんか、気ィつかわせてゴメンね……!」

ああ……ダメだ…。
こんな可愛いつかさを私が取れるわけないじゃん。
「…………っっ…」
一歩ずつ、一歩ずつ、歩く私の足が。
奏多とぶつかる。
「……!!!!??」

踏んじゃった!?
「…ご、ゴメンなさい。」
泣かない。
泣かない。

泣くもんか。
「真実ちゃんでしょ!つかさから聞いたけど。」
教室からとっさに出てきたつかさ。私、邪魔者だ…。

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