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第2章 ☆





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優しい匂いがする…


風通しがいい……


すっごく気持ちいい…


お昼寝するには最高のベッドだ……



ん? ベッド?




私は記憶を思い出しながらゆっくりと目を開く。

周りは真っ白…

の中に、成海。



「う、わぁ!!」

「ちょ(笑)そんなに驚かないでよ」


体を起こすと身体の右側が痛かった。



「いっ……てててて(泣)」

「あはは、痛いだろうね。壁が後ろにあったものの、横に倒れちゃったもん」

「最悪…」



シャーっと白いカーテンが開き、担任の宮崎先生が来た。



「おい大丈夫か?」

「あ、はい」


良かった…とため息をついた先生。

記憶の全てを思い出した。


「荷物は教室にあるから斎藤と取りに行きな」


と言って保健室の先生にペコリとし、保健室を出た。


時計を見るともう4時半…


「行こっか」



成海は私の肩をトンと叩いて歩き出した。



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