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愛恋縁一方的愛情劇

第2章 いじめ?意地悪?愛情!?


「誰が勝手に彼氏作れって言ったよ!!」

パリンッ!!



…とまぁ、この様に感じに。




「ぁ…ぁ…」


惇君達、全ての視線に晒されて僕はタジタジで、ボソボソと呟くくらいしかできなかった。


惇君は、パリンッパリンッとガラスを割り続ける。



他の不良も顔が青ざめている。


「亮、こっち来いよ。」


惇君は、不気味な笑みのまま僕を手招いた。


その手招いた腕には、ガラスがいくつも刺さり、血が異常なほど出ていた。


「ゃ…」


首を必死に横に振る。


「嫌?クククッ…これは、命令なんだよなぁ。」


捨て台詞を吐くように、相変わらず怒鳴りながら僕を脅す。


結局言うこと聞くしかなくて、渋々惇君の隣に立つ。


と、ギュッと力強く抱き締められる。


惇君の腕が気になったけど、僕は抵抗も出来ずに、じっとしておくことしか出来なかった。


「おい、「もう二度と、惇様には逆いません。」ってそこに土下座しながら言え。」


抱き締められていた僕の躰は、ドダッと鈍い音を立てながら地面に落ちた。


「早く土下座。」


惇君は相変わらず僕を見下ろしたまま動かない。


周りの人達の目も、恐怖一色に染まり、僕は土下座した。


「もう二度と、惇様には逆いません。」


僕は、はっきりと言った。


だって、あまりにもこの空気…


駄目すぎる。


「へぇ、約束するんだ。じゃあ亮、もいっかいこっち来い。」



何がしたいんだか分からないが、血が乾いてきたのであろう、血が黒く見える。

招かれた通りに、惇君の隣に立つ。


「ガラス…割れよ。」


…?


……?


「ぇ、なん「良いから割るんだよ!!俺の真似しろ!!」」




ガラス割れって…、どんな命令?


だって、ガラスを割れば弁償しなきゃいけないし、何より惇君の腕のようになるのが怖い。


「怖いだろうなぁ。じゃあ、他ので良いやぁ。」



適当に惇君は呟くと、僕の腕を掴んで割れたガラスの前まで連れて行かれる。


何故か腕まくりをさせられて、肘のところまで肌が見えていた。


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